韓国南西部・全羅南道の務安(ムアン)国際空港で29日に発生した旅客機事故で、犠牲者の身元確認作業が夜通し行われ、30日も続いた。釜山(プサン)地方航空庁によると、30日午後4時の時点で死者179人のうち146人の身元が確認された。空港では、DNA鑑定や検視の手続きのために多くの遺族が寝泊まりしながら待機していた。政府は1月4日までを「国家哀悼期間」とし、全国に献花場を設置した。 【写真特集】悲しみに包まれる乗客の家族ら 身元確認のDNA検査も 「娘は2カ月前には友達に会いに米国へ行っていたんです。あの子は旅行が好きでした」。務安空港にいた男性、全済栄(チョン・ジェヨン)さん(70)は、娘が旅をしている様子の写真を見せてくれた。 全さんの娘は友人とタイ旅行に行った復路、事故機に乗っていたという。旅行出発の前日、父子は直接会っていた。「欲しいカレンダーが手に入らなかったと言ったら、娘がそのカレンダーや果物を届けにきてくれたのです」。記者が「優しいですね」と応じると、「どこにでもいる普通の親子ですよ」と話して視線を落とした。 事故機はバードストライク後に車輪未展開状態で胴体着陸し減速せず外壁衝突。着陸装置不作動原因など不明点が多い。「なぜあれほどの速度での着陸判断をしたのか…選択肢は本当になかったのか疑問だ」と全さんは真相究明を訴えた。 献花場には市民や関係者らが訪れ、「政治利用されず安全対策強化すべきだ」(38歳会社員)との声も上がった。【務安・日下部元美】
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