スバルの北米法人が発表した新型電動SUVが話題を集めている。今回公開されたのは、コンパクトEVクロスオーバー「アンチャーテッド(Uncharted)」の2027年モデルで、電動化戦略の中核を担うグローバルEVシリーズの最新ラインナップとなる。
このモデルは、トヨタのEV「C-HR+」と共通プラットフォームを持つ兄弟車として開発されており、都市部での扱いやすさとSUVらしい走破性を両立した設計が特徴だ。コンパクトなボディながら実用性と走行性能のバランスに優れた一台として位置づけられている。
まず注目されるのはそのサイズ感だ。全長4520mm、全幅1870mm、全高1595mmと、上位モデル「ソルテラ」よりもひと回り小さく設計されている。取り回しのしやすさを重視しつつ、狭い道路や都市環境でもストレスの少ない走行を実現している。
また、最小回転半径はコンパクトSUV「クロストレック」と同程度に抑えられており、日常利用での機動性の高さも魅力のひとつだ。さらに最低地上高は約208mmを確保しており、悪路やアウトドアシーンにも対応できるSUVらしい性能を備えている。
エクステリアデザインは、スバルのEVシリーズ共通のシャープで未来的なスタイルを採用。グリルレスのフロントフェイスに加え、6灯構成のLEDライトや発光する六連星エンブレムが象徴的な存在感を放つ。シンプルさの中に個性と先進性を融合させたデザインとなっている。
インテリアは水平基調のレイアウトで構成され、視認性と開放感を重視した空間設計が特徴だ。ブラックやグレーを基調にしながら、専用のオレンジアクセントを取り入れることで、スポーティさと遊び心を両立している。
パワートレインはEV専用の大容量バッテリーを採用し、北米充電規格(NACS)にも対応。実用性と充電環境の利便性も強化されている。さらに駆動方式はFWDとAWDの2種類が用意されている。
そして注目すべきは走行性能だ。FWDモデルは最高出力221psを発揮し、航続距離は約482km以上を確保。一方、AWDモデルは最高出力338psという高出力仕様となっており、スバル独自のシンメトリカルAWDシステムによる力強い加速と安定した走行性能を実現している。航続距離は約434〜458km程度とされ、用途に応じた選択が可能だ。
今回の2027年モデルでは、性能強化や装備充実が図られながらも、価格設定は据え置きとなっている点も大きな話題となっている。北米市場での販売価格は3万4995ドル、約565万円からとされ、EV市場において競争力のある価格帯を維持している。
総合的に見ると、コンパクトなサイズ感、先進的なデザイン、そして高性能な電動AWDシステムを備えた今回の「アンチャーテッド」は、都市型EVとしてだけでなくアウトドアにも対応する万能型SUVとして今後の動向が注目されるモデルとなっている。
